INTERVIEW
空 調 や 制 御 を 支 え る サ ー ビ ス

サービス
加藤 豊啓
2004年入社。愛知工業高校(現:愛知総合工科高校)を卒業後、名電エンジニアリングへ入社。電気科だったこともあり「経験や知識を活かせると思った」というのが大きな理由のひとつ。現在所属するサービス事業本部へは入社直後に配属。当時立ち上げて間もない部署だったが、空調制御の面白さ・奥深さに惹かれて、今なおその道を突き進んでいる。
そもそも、指定工場とは。

私たちには「空調などの自動制御を得意とする大手メーカーの指定工場」という一面もあります。同社は東証一部に上場しており、自動制御の分野におけるシェアは国内トップクラス。大型商業施設・工場・ビルなどの空調やセキュリティを、全自動で制御・管理する装置を製造しているメーカーです。私たちは同社の依頼で配電盤・分電盤・制御盤などの各種機器を設計・製造することもありますが、それだけではありません。指定工場でもあるため、当社スタッフが同社のサービスマンとして同社製品設置後の調整や定期的なメンテナンスまで実施しています。当社で設計・製造した盤はもちろん、他社製の盤を調整・メンテナンスすることもある。という点が、少し変わっているかもしれません。当社主力製品である配電盤・分電盤・制御盤の知識はもちろん必要ですが、それだけに留まらないのがこの仕事。大手メーカーの装置や機器の知識、電気工事の知識、関連法規の知識など、幅広い知見が求められます。日々技術が進化していますし、さまざまな案件に携わることができるため、“同じ作業の繰り返し”とは無縁。知的好奇心が高い方ほど楽しめるのは間違いありません。
デジタルを、アナログで支える。

何十階にもおよぶビルや大型商業施設まで、広大な建造物の空調・熱源・セキュリティなどを自動で制御するには数多くの設備・機器が必要になります。要になるのは中央監視装置という設備。各フロアの状況を把握し、制御しています。状況を把握するには検知器や計測器が不可欠で、例えばセンサーだけでも室温・湿度・CO2濃度・圧力など種類はさまざまです。制御をするための機器も同様で、流量計、バルブ、制御弁、ファンなど多岐に渡ります。プロジェクトの規模にもよりますが、機器の総数は数千におよぶケースも。こうした機器は制御をするうえで必要不可欠であり、正しい場所に、正しく設置されていなければ意味がありません。そのため私たちは必ず2人以上のチームで数週間から半年ほどをかけて、まずは全ての機器類を図面に沿って目視でチェック。その後に動作・通電確認を行います。テスターを使った検査はもちろん。温度センサーであれば「正常に検知しているか手のひらをかざして温める」なんて、丁寧に検証していきます。意外とアナログな面もありますが、これが一番確実。デジタル化が進み、いくら世の中が便利になっても、“支えているのはやっぱり人”なんです。